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いづう

いづう

創業約240年の京名物「鯖姿寿司」の老舗。
ハレの日の御馳走に、お土産に食べたい京の味。

天明元年(1781)年、初代「いづみや卯兵衛」がお茶屋さんの仕出しの店として創業し、以来同じ場所で約230年に渡って営業を続ける京名物「鯖姿寿司」の老舗です。6代目の時(1970年頃)に、店内でも食事できるようにと現在のお店のかたちに改装されました。「鯖寿司」は全国にありますが、京都の「鯖姿寿司」はお祭りやおめでたい「ハレの日」の料理として食され、昔は各家庭で作られた町衆の御馳走でありました。それをいづう初代が、料理人が作る洗練された品へと昇華させたのです。日本近海で獲れた真鯖と滋賀県産の江州米、北海道の昆布を使った、昔ながらの手作りを守り続けており、鯖と酢飯の旨みや風味が上品に味わえる逸品となっています。食べ頃は人それぞれ。鯖・酢飯が柔らかく素材の持ち味を楽しみたい人はできたてを。昆布の旨みが馴染んで固めの鯖・酢飯が好きな人は数時間をおいて。人それぞれの好みの食べごろを楽しんでほしいと、「鯖寿司」を極める同店当代のアイデアで、店内ではできたてと馴染んだものと両方味わえる「姿寿司 味くらべ」も用意しています。


祇園切り通しに佇み、白生地に「いづう」の文字が筆書きされたシンプルなのれんが目印。創業時から同じ場所で商いを続けています。建物も基本の構造は変わっていない。


仕出し専門店時代は住居だった部分を、6代目が改装して食事処に。昔ながらの京町家のあしらいに、虎の絵馬や絵画など代々受け継いできた作品なども飾られ、情緒ある様子も楽しめます。


入り口で出迎えてくれるのは、陶器製のうさぎ。初代が自分の名前「卯兵衛」の「卯=ウサギ」を、いづうのモチーフにしました。


「ハレの日の食べ物」で「ご進物」としても重宝される鯖姿寿司。祇園のお座敷では、色鮮やかな古伊万里の器などに盛りつけます。


お茶屋のお座敷で喜ばれる仕出し料理の「京寿司の盛り合わせ 三種盛り」。鯖姿寿司、箱寿司、太巻き寿司を、取り分けしやすい石段積みで盛りつけています。


持ち帰り用の鯖姿寿司の包装紙と掛け紙にも注目。創業時に考案され、包装紙にはウサギ、日本一の心意気を表した富士山と三保の松原をデザイン。掛け紙は京都の季節を描写した、都をどり、青葉、祇園祭、大文字、紅葉、雪の6種類を、季節にごとに変えています。少なくなった手彫りでの印刷に今もこだわっている。



店内でひときわ存在感をしめすテーブルは水車の軸に使われていた古材。『水にまつわるもの=沈まない」ことから、商売繁盛を願った縁起担ぎで。沓脱にも舟の舳先だったものを設置。

これまでは、「京都を訪れていただいたからこそのお楽しみ」と考え、商品の発送はしていませんでした。気軽に旅行に出かけることが難しくなってしまった昨今、「直接伺えないけれど、どうしてもあの味をもう一度食べたい」、「思い出の味を家族にも」、などとこれまでにも増して届くお客様の熱いご要望を受けて、オンラインショップ「いづう好み」が開設されました。

出来たてから時間が経つにつれ、昆布、鯖、酢飯の馴染み具合が増す鯖姿寿司。オンラインショップでは、お手元に届くまでの時間経過で馴染んだ頃合いのものが堪能できます。遠く離れた地でも、思いを込めて作られる寿司に、かつて訪れた京の趣や旅の思い出が蘇ることでしょう。

 

手彫りの木版画ならではの趣がある掛け紙もオンラインショップ「いづう好み」の特別なものに。お店の外観と舞妓の後ろ姿で構成したデザインに、「いつの日か、また京都祇園へ、そしてお店へお越しください。」というメッセージを込めました。発送では味わうことのできない出来たてのお味はぜひお店で。

 


代表取締役社長の佐々木勝悟さん。「古いところも守りつつ、新しいところも取り入れて、多くの人に食べてもらうための努力を続けていきたい」と語ります。

 

プレセントキーワード「ハレの日」

 

いづう

http://izuu.jp/

オンラインショップ「いづう好み」

https://shop.izuu.jp

住所

京都市東山区八坂新地清本町367

TEL

075-561-0751

営業時間

11:00〜22:00  日曜・祝日は〜21:00
火曜日休業(祝日・祭事の際は営業)

アクセス 京阪本線-祇園四条駅下車 北東へ徒歩5分
市バス-四条京阪前停下車 北東へ徒歩5分(車の場合)四条通花見小路交差点より北へ2つ目の交差点の左折し、1つ目の交差点を左折