こうじゅうにねんざかてん
ゆるやかな石畳の坂道に、人の往来が絶えない二寧坂。数多が軒を連ねるその一角に、2016年4月に二寧坂店をオープンした「香十」は440余年前に京で創業。かつては禁裏御用も努め、茶道の世界では香十練香で名を馳せました。名人の誉れ高い八代十右衛門が現れてからは、代々主が十右衛門の名を継承。調合の技を現在に受け継いでいます。拠点を東京へ移してからは「銀座香十」の名でファンの裾野を広げてきましたが、創業の地への思いから半世紀ぶりに京都へ里帰り。情趣に富む二寧坂に和モダンな店を構えました。
店内には八代十右衛門が残した調合覚書に沿ったお香から新作まで、さすがは専門店とうなる商品が揃っています。また、火を灯した時の香りがわかるようにと、ほぼすべての商品の試し焚きに対応。香りを実際きくことが、奥深いお香への理解につながっています。二寧坂店の出店を機に発売された「匂い袋 珠衣(TAMAI)」は、お香と巾着を自分で選び、取り合わせの楽しさも提案。巾着は柄物から無地まで20種近くの用意があるのでその日の装いにあわせたコーディネートも可能になり、大人のお洒落心を満たしてくれるでしょう。またお香だけでなく、現代の暮らしに合う香皿も揃え、東山散策の思い出を日常に留めるお土産としても求められています。
白木をいかしたモダンな店内は老舗らしさと体験型店舗の気軽さが融合。店の奥では伝統的な意匠から現代風までさまざまな香炉を陳列しています。香皿は自社主催のコンテストを開催するほど注力。若手作家の作品も販売しています。
「匂い袋 珠衣(TAMAI)」は香りを知り尽くしたスタッフに相談しながら購入するのもおすすめです。お香は和漢薬やハーブなどでつくる6種の中から選べ、巾着は正絹、麻、注染の晒など生地そのものにもこだわっています。香り880円、巾着330円(ともに税込)
「京いろは」も二寧坂店出店を機に発売された新作。白梅、ジャスミン、竹、金木犀など14種のタイプがあり、1種5本入りを数種組み合わせて箱に詰め合わせることも可能。1種5本入り220円
和服や和装をイメージし現代調にアレンジした8種の「オードトワレ JUEMON」も香りを聞くことができる。13,200円~16,500円(税込)
八代目が残した「香十 高井十右衛門 家傳薫物調香覚書」の香りを最新の技術で創出した「高井十右衛門1575」。ほかに2018年版、2019年版もあります。各50本入り2,750円(税込)
昔ながらの「若草」を現代風にした「お香 香十 京若草」。京の風情漂わせる抹茶と肉桂(ニッキ)の2種を揃えています。各20本入990円(税込)現代感覚の「若草」の香をお楽しみください。
名刺に香りを移す「名私香」は香りも長持ちし好評です。385円(税込)
香十 二寧坂店
https://www.koju.co.jp/
所在地 | 京都市東山区桝屋町349-8 |
TEL | 075-551-0285 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
休日 | 不定休 |
アクセス | ●京都駅から 京都駅前バス乗り場から市バス100系統・110系統「清水道」下車、徒歩5分 京都駅前バス乗り場から市バス206系統「清水道」もしくは「東山安井」下車、徒歩5分●祇園四条駅から 「四条京阪前」停留所から市バス207系統「東山安井」もしくは「清水道」下車、徒歩5分●四条河原町から 「四条河原町」停留所から市バス207系統「東山安井」もしくは「清水道」下車、徒歩5分 ▶ ここへ行く(Google Mapを開く) |
香十 銀座 本店
所在地 | 東京都中央区銀座4-9-1 B1階 |
TEL | 03-6264-2450 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
休日 | 不定休 |
アクセス | 東京メトロ「銀座」「東銀座」駅、都営浅草線「東銀座」駅 A8出口すぐ ▶ ここへ行く(Google Mapを開く) |