ぞうひこ てらまちほんてん
寛文元年(1661)創業の象彦は、明治期の京の文化交流拠点でもあった岡崎(左京区)から、現在の寺町二条に本店を移しています。白を基調にしたモダンな店舗は通りをゆく人々の目に留まり、ガラス張りのオープンなつくりが京漆器ファンの裾野を広げています。
美術品と呼ぶにふさわしい名品をつくり続けた歩みの中で、歴代主は見聞を広め、明治期の6代目は、茶道や香道にも親しみました。文化的背景に裏打ちされる象彦の漆器の魅力は意匠の美しさ。ひとつ手に入れるだけで、日々の暮らしを何倍も豊かにしてくれるでしょう。
京漆器の魅力を現代へ届ける商品づくりにも余念がなく、寺町二条へ移った際に発表した「蕾カップ」は世代を超えて愛されています。また、ふたつのカップがぴたりと寄り添う「よりそいカップ」は結婚のお祝い品としてはもちろんこと、木地ならでは軽さから長寿を祝う贈答品としても選ばれています。いずれも名入れが可能で、店内に並ぶ棗や銘々皿、酒器など、オーダーメイドにも快く対応しています。
新旧の名店が連なる寺町二条へは2014年5月に移転してきました
やわらかな光に包まれた店内。入口近くにはカップやお盆など日常使いもできる商品が並んでいます
店の奥には一点ものの高級品やお椀、棗などが陳列されています
トップの1枚目の写真の硯箱は江戸後期の和歌をモチーフにした「有明蒔絵硯箱」。内側にも息をのむような蒔絵が施されています
高い技術が絶えないよう今も最高峰の漆器をつくり続けています
手の中にすっぽりおさまる「蕾カップ」は3つの色から選べます。各7,000円(税別)
お祝い品にも好適の「よりそいカップ」は2客で20,000円(税別)。軽くて使いやすいと評判です。
酒器は写真の「十二ケ月冷酒杯シリーズ」が人気を呼んでいます。写真手前の「孔雀 六角小箱」28,000円(税別)はロングランのヒット商品
鶴は象彦が代々好んできたモチーフ。宗達風の鶴が羽ばたく「千羽鶴被蓋宝石箱」(小)120,000円(税別)。貴金属を収納しても傷がつかないよう内側にはビロードが貼られています
ショーケースに並ぶ艷やかに品格をまとう蒔絵の棗たち
すべて木地が用いられ、棗をはじめとした誂えにも対応しています
象彦 寺町本店
https://www.zohiko.co.jp
所在地 | 京都市中京区寺町通二条上ル西側要法寺前町719-1 |
TEL | 075-229-6625 |
営業時間 | 10:00〜18:00 |
休日 | 年末年始 |
アクセス | 地下鉄東西線「京都市役所前駅」下車、11番出口より徒歩5分 京阪電車「三条駅」下車、12番出口より徒歩10分 ※駐車場がございませんのでお車でお越しの際はお近くのコインパーキング又は京都市御池地下駐車場をご利用下さい。 |