みやわきばいせんあん
扇子は、長い時を経て完成された日本の美意識の集大成。宮脇賣扇庵は、文政6年(1823)の創業以来、ほぼすべての製品を自社で製造販売してきました。細かく数えれば80以上に分けられるというその製造工程は、すべて受け継がれた職人技によるものです。また、屋号は日本画家・富岡鉄斎氏の命名、商標の「美也古扇」は、冷泉為紀氏の筆によるなど、錚々たる文人墨客との幅広い交流を扇づくりに生かしてきました。京都の中心部にある本店は、明治初期の風格ある商家の面影を随所にとどめつつ、モダンな感覚を取り入れた洗練の空間。店内には、舞扇や夏扇、茶扇子、飾扇や檜扇など、あらゆる京扇子が美しく並びます。さらに日本画の巨匠たちによる天井画をはじめ、壁面を飾る扇面画、さりげなく配された貴重な古扇の資料や芸術品など見どころも多く、訪れる人の美意識をも満足させてくれます。
古くは宮中で用いられ、現代の扇子の原型となった檜扇が美しく配された店頭。
移築前の旧店舗から受け継いだ欄間やランプなど、歴史を語るさまざまな調度が重厚感と格調を高めます。
1階の主となる夏扇子は、一点一点手描きによって意匠が施されている高級ラインから、毎年デザインを変えて発表されるリーズナブルなものまで、幅広い品揃え。
2階の壁面を飾るのは、名だたる日本画家の扇面画。川合玉堂をはじめ古くは江戸時代からの作家も。1階にも森田りえ子氏はじめ現代の代表的な日本画家の作品が並びます。
重要文化財の指定を受ける2階の天井画。明治35年(1902)、京都画壇を代表する巨匠48画伯によって描かれた扇の絵柄で、当時も華々しく注目を集めたと伝えられます。
所蔵品の古扇子や交流の深い文化人の書を配したギャラリーコーナー。屋号は日本画家・富岡鉄斎氏の命名、商標の「美也古扇」は、冷泉為紀氏の筆によるもの。
畳んだ扇骨の表情も美しい、茶の湯用の扇子。お祝いなど用途に応じたお誂えの相談にも応じています。
女性用の手描き扇子。繊細な色柄に、熟練した絵付け職人による流れるような筆致がはんなりと京都らしさを伝えます。新たな商品として、注目を浴びる日本画家・定家亜由子氏の原画をもとにつくった扇子も近々登場の予定。
オンラインショップでもお買い求めいただけます。→ http://www.baisenan.com/top.php
漆塗、蒔絵といった伝統的な和の意匠を生かしつつ、よりラグジュアリーな扇子をと発表されたダイヤモンド入りの扇子。日本の伝統に深い関心を寄せるベルギーのダイヤモンドメーカー、グランバーガー社とのコラボレーションによりつくられました。
一説に、眠りから覚めた人が枕の上に止まる蝶をめがけて扇を投げたことに端を発するという風雅な遊び「投扇」。その道具一式を組み合わせた「投扇興」は、本来の余興用としてはもちろん、室内の装飾にも。
プレセントキーワード「カワセミ」
住所 | 京都府京都市中京区大黒町80番地-3 |
TEL | 075-221-0181 |
FAX | 075-221-0439 |
営業時間 | 9:00~18:00(夏季~19:00)年末年始休 |
住所 | 東京都中央区銀座7-13-6 サガミビル1階 |
TEL | 03-5565-1528 |
FAX | 03-5565-1529 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 日曜日(10月~4月の期間のみ)年末年始休 |