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真田紐師 江南

さなだひもし えなみ

戦国時代から真田紐をつくり続けて十五代。
秘伝の技と知識を伝授する講演や新しいものづくりも話題に。

生糸の染めからはじまる真田紐の製作を一貫して手がける真田紐の専門店。戦国時代の末期に伊賀から京都に移り住んだ初代より続き、現在の和田伊三男さんで十五代目となります。茶人にとっては木箱の箱紐として親しみの深い真田紐には、伸びにくく丈夫という特性があり、戦国時代に真田幸村の父・昌幸が、甲冑の手首足首に巻いて武勲をあげたことから、この名で呼ばれるようになったと伝えられます。そののち、利休によって普及された茶道の桐箱に真田紐を使うことが考案されました。しかし、正しい掛け方、結び方はわかっていても、紐の柄や色にまで深い意味が込められたものがあることをご存知の人は多くないのでは。茶道の真田紐は『御約束紐』とも呼ばれ、実は各流派や家ごとに決められています。和田さんの言葉を借りて現代風に言えば、紐の柄はID、結び方はパスワード。これをもって箱との合わせ方から中身の真贋が一目でわかったりもするそうです。このほか、仏具、伝統芸能など、さまざまな場で桐箱とともに使い継がれてきた真田紐は、箱の選択から仕覆の扱い、紐の掛け方、結び方など、中に入れるものによって異なるルールがありました。代々の伝統を受け継ぎ、その「しつらえ」についても精通している和田さんにとって、正しい知識を伝授するのも大切な仕事のひとつです。

そんな知れば知るほど奥深い真田紐の世界が凝縮された店内は、まさに和文化のるつぼ。真田紐を現代の暮らしに生かす多彩な提案も楽しく、イマジネーションを広げます。


平成30年に現在地に移転。陶器の窯元の多い五条坂にもほど近い落ち着いた町並みのなかに、静かにたたずみます。


十五代目を継ぐ和田伊三男さん。幼い頃から真田紐の技術や歴史を伝えられてきましたが、中学時代からアメリカで学び、美術の各分野を修めたのち帰国し家業を継いだという異例の経歴の持ち主。真田紐の伝統や膨大な資料をデータベース化し、伝え継ぐこともライフワークのひとつです。近年ではNHKの大河ドラマ『真田丸』をはじめ、時代劇の真田紐に関する時代考証や、技術指導でもご活躍されています。


真田紐を手織りできる体験教室や、和田伊三男さんの貴重で興味深いお話が伺える講演会も人気。店舗での体験教室は1020名、講演会は30名くらいまで可能。講演は出張の依頼にも対応されます。詳細はお問合せを。


真田紐は一本一本、機を使って織られる織物です。手織り機で平たい紐状に織られる真田紐は「世界最小幅の織物」ともいわれます。江南では、糸染めから製織まで、全ての工程を手仕事で行っています。オーダーメイドにも対応。


さまざまな種類の真田紐を切売するほか、帯締め、アクセサリーや小物、異業種とのコラボレーションなど、現代生活にその美しさを生かせる商品も多く開発。刀に用いられる「下げ緒結び」の帯留2,000円(税込)/正絹真田紐ブレスレット1,500円(税込)


各御家元・作家様の作品には真贋判定で利用される決められた「約束紐」がございます。 切れた真田紐の取り換えなどでは同じ紐を付けなくてはなりませんのでご相談ください。

 

真田紐師 江南

http://www13.plala.or.jp/enami/

住所 京都市東山区問屋町通五条下ル上人町430
TEL&FAX 075-531-5429
営業時間 10:0017:00 水休
アクセス 京阪清水五条駅より徒歩約2分/四条河原町駅より徒歩約15
京都駅より京都市バス205系統河原町五条停留所より徒歩5

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