すうざんどうはしもと
昭和28年に姉小路通の一角で創業。坪庭のある現在の店へ移ってから、すでに半世紀近くが過ぎています。初代橋本五十次は京都の老舗文房具店を勤めあげてから、かな書道の趣味が高じた文房具店を開業。料紙や筆、硯といった上質の書道用品を豊富に揃え、当時、京都市内に居を構えていた書家たちが贔屓にしていました。時代が進むにつれて和文具の扱いを増やすようになり、今では自社オリジナルの封筒や便箋、カード、祝儀袋など1000を超える商品を揃えています。また最近では、若い世代の所望に応えマスキングテープやシールといった和雑貨も手掛け、幅広い層が来店するようになりました。いずれの商品もホッとするようなぬくもりがあり、その感覚こそが「嵩山堂はし本」らしさと言えます。4代当主の田中利男さんは「商品を考える時に大切にしているのは色合いや図案全体で表現する、あたたかみのある和の趣なんですよ」と話す。店内には「お福」や「鳥獣戯画」といった定番品のほか、四季の植物や節句をモチーフにした季節商品も並び、一筆したためる時に選びたい魅力的な商品があふれています。
姉小路通で創業した後、御幸町通りへの移転を経て現在の場所に店を構えています。京都本店には定番モチーフの鳥獣戯画を染め抜く暖簾がかかっています。
屋号の「嵩山」は和漢朗詠集にも詠まれた中国河南省の名山を指し、「典雅文房 嵩山堂はし本」の名は京大名誉教授の故吉沢義則氏によって付けられました。屋号の一部をかな文字にしたのは初代がかな書道に親しんでいたからだと言います。
30数年前から自社オリジナル商品をつくりはじめ、便箋から封筒、葉書、カードまでありとあらゆる商品が揃っています。
自社でつくるオリジナル商品の図案はすべて手描き。筆と絵の具で一つひとつ丁寧に描いています。
手触りのいい紙質でつくられた祝儀袋をはじめとした各種袋は、贈る気持ちを言葉にしたような表書きの商品も見られます。
定番品の「お福さん」(写真上)と「鳥獣戯画」(写真中下)。「鳥獣戯画」は高山寺に伝わるオリジナルのほかこちらのお店独自のデザインも。ユーモアに富んだストーリー仕立ての図案もあります。
ひとこと贈りたい時に役立つ一筆箋や葉書はシンプルなデザインも用意しています。期間限定品(写真上)は行事や季節の草花、風景を描いています。年々人気が高まるマスキングテープやメモ用紙(写真下)。
便箋や封筒の誂え品にも対応。好きな文字を5文字程度入れてつくることができます(詳細は要問合せ)。
嵩山堂はし本 京都本店
https://suuzando.co.jp/
所在地 | 京都府京都市中京区六角通麩屋町東入ル八百屋町110番地 |
TEL | 075-223-0347 |
FAX | 075-223-0683 |
営業時間 | 10時~18時(お盆、お正月以外は休まず営業) |
アクセス | 阪急電鉄ご利用の場合:四条河原町駅下車9番出口より徒歩10分
市営地下鉄烏丸線ご利用の場合:烏丸御池駅下車5番出口より徒歩15分 市営地下鉄東西線ご利用の場合:市役所前駅下車7番出口より徒歩10分 |