明治時代からの歴史を引き継ぐ京町家の貸し会場「玄想庵」。築130 年の旧館は、広間に加えて茶室や露地庭を備え、格別の風情をたたえています。2017年から茶会やイベント、お稽古などの場として開放されるようになり、多くの方が利用できるようになりました。そんな今を生きる京町家「玄想庵」のイメージ動画が撮影されるということで、取材に訪れました。
イメージ動画に登場するのは、京都祇園の芸妓・雛祐(ひなゆう)さん。お茶室に誂えられたお道具を使い、息を呑むような美しい手前を披露し、お茶を立てられていきます。芸妓さんと歴史ある京町屋のお茶室は、まるで絵巻物の世界のよう。取材者も時間が経つの忘れてしまうほどでした。
この日は、お茶を立てる様子の動画の撮影だけでなく、京都にある大学の学生たちが、お花を楽しむ様子も撮影されていました。「玄想庵」の魅力は、各部屋の建具や調度品だけでなく、和文化に通じたスタッフによって活けられた花の美しさも有名ですので、完成された動画が本当に楽しみです。
京都で美しい京町家を利用したいという方は、ぜひ、ご利用案内等、詳細は下記HPでご確認ください。スペースの活用方法についても、スタッフが丁寧に相談に応じてくれるので安心です。
https://gensouan.com/how-to-use/
(文・写真/淡交社 安部)
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