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魚三楼

うおさぶろう

政治と交易の要衝に生まれ、250年の歴史を重ねた老舗料亭。
お客様の目的に寄り添う気配りが細部に届く料理と空間。

1764(明和元)年創業の伏見の老舗料亭。幕府の直轄地で大名屋敷が建ち並び、商人も賑わう交易の要衝であった伏見に、讃岐から上京した初代・三郎兵衛が仕出し屋を生業として居を構えたことからその歴史が始まります。淀川と伏見港を往来する三十石船が届ける瀬戸内海の魚介や京野菜を使い、大名屋敷の台所に入って料理方を務めました。鳥羽伏見の戦いにも奇跡的に残ったお店には、維新の激戦の様子を伝える刀傷や弾痕が見られます。料理屋として店舗のかたちにしたのは明治の頃。「讃岐屋」から「魚三楼」へと屋号を変え、当時の伏見の魚市に「魚三楼の主人がこなければ鯛の値段が決まらない」と言わしめるほどの名店となりました。現在は、明石をはじめ全国の港から仕入れる新鮮な魚介と、近隣農家や中央市場からの野菜でもって、新しさだけでなく、であいのものを取り入れる昔ながらも大切にした日本料理を提供しています。料亭に来店する目的は、慶弔、接待、友だち同士の親交、会合など様々。魚三楼の料理と空間は、そういったお客様の目的に寄り添うものであるべきというのが当代の信条。250年余の歴史を重ねる老舗らしい気配りが細部に行き届く名店です。

 


お昼限定、季節の食材の「花籠御膳」


伊勢海老の具足煮


甘鯛の若狭焼


老舗の懐の深さが感じられる落ち着きのある玄関でお出迎えします。


見事な細工の欄間。建物の細部に職人の手技が施されています。



「椿の間」。床から天井まで1本の椿の古木を床柱に使った床の間や、網代天井など、趣のある空間。



手入れされた庭園が見える「芙蓉の間」は、舟底天井や昔からの建具も使った職人技を感じさせる空間。


18畳の広間の「松の間」は、炉が切ってあり、道具を持ち込んで稽古や茶会の会場としてもご使用いただけます。
茶事の懐石も対応可能です。


でんでんむしの形をした手水鉢は、魚三楼の長い歴史を見守り続けています。


鳥羽伏見の戦い後、徳川慶喜の追討を布告した瓦版「御制札之写(おんせいさつのうつし)」。店内に展示されています。


京町通に建つ外観は幕末当時とほとんど変わらず。
鳥羽伏見の戦いの際の銃撃戦の弾痕が、表の格子に残されています。


9代目当主の荒木稔雄さん。
「茶懐石が一服のお茶をいただくための料理であるように、魚三楼の料理もお客様が来店した目的を叶えていただけるためのものであるべきと心がけています。例えば、熱い商談が行われているお席では、説明が必要な料理では邪魔をしてしまいます。ですので、わかりやすく安心して召し上がっていただけるものを。お客様にとっての一番が何かを考えて出すのが、魚三楼の料理です。」

 

プレセントキーワード「花籠御膳」

 

魚三楼
http://www.uosaburo.com

所在地 京都市伏見区京町3丁目187
TEL 075-601-0061
営業時間 11:30〜15:00(入店14:00まで)
17:00〜22:00(入店19:30まで)
火曜日、年末年始休み、夏季休業あり
アクセス 京阪本線「伏見桃山」駅下車南東へ、近鉄京都線「桃山御陵前」駅下車 南西へ徒歩2~3分
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