月釜・茶会

ジャンルで探す

注目! 地図で探す
買う 食べる 泊まる 体験する 見る 抹茶をいただく 月釜 美術館 お茶の旧跡 お寺・神社

神宗

かんそう

江戸時代にタイムスリップする町家の佇まい。
カフェではしっかりとお出汁がきいたにゅうめんや煮汁ソフトクリームを味わえます。

創業天明元年(1781)。大坂靭町の海鮮問屋に始まる「神宗」は塩昆布の老舗で知られ、2004年に移転オープンした「神宗 淀屋橋本店」は、オフィスビルの1階に江戸時代の町家2棟を再現してお客様を迎えています。
店先の雑喉場(ざこば)橋柱や軒の雑喉場提灯は、江戸中期に賑わいを見せた魚市場の様子を彷彿とさせます。秀吉の時代に天満魚屋町や靭町などにあった魚市場は、二度の移転を経て、江戸中期に現在の西区京町堀西詰に通称雑喉場魚市場を形成。神宗もその一角、雑喉場橋東詰にかつて店を構えていました。
何代にも渡って愛される塩昆布は、炊き上げる時の出汁にもこだわり、昆布と鰹節と煮干しで丁寧にひく製法を今も貫いています。商品は家庭用から贈答品まで多岐に富み、近年はその風味をより気軽に楽しんでもらおうと新商品も開発。昆布の旨味を凝縮した「つぶ昆」「こな昆」で、卵かけご飯をより美味しくしようと試みた「卵かけご飯がおいしい詰め合わせ」は、これを目当てに来店する人もあるほどの人気ぶり。塩昆布とともに食卓に浸透しています。
西日本を中心に店舗展開をしており、数多くの販売店がありますが、そのなかでも本店だけのお楽しみといえばカフェ。塩昆布を炊く際の煮汁で風味づけした「煮汁ソフトクリーム」は、一旦休んでいたものを、2020年の春から再び提供。再開を待ち望んだファンを喜ばせています。新たに始めた二種のにゅうめんは、出汁のぬくもりと味わいを堪能できるひと品。界隈を行き交う人の口福を満たし、自宅でも再現できるセットも販売され人気を集めています。

 


江戸時代の町家を再現した店舗。格子と揚げ見世(ばったり床几)、軒灯(ガス灯)、べか車など、細部にまでこだわり往時の様子を伝えています


二棟の町家は「御迎え所」と「商い所と蔵」に分かれ、発送の手続きもできる「商い所と蔵」には椅子も準備されています


ビジネス街に開かれたオアシスのようなカフェ。ガラス窓から陽が差し込む明るい雰囲気の中で煮汁ソフトクリームと二種のにゅうめんを提供しています


当時の雑喉場橋柱の実物が店内に飾られています。雑喉場魚市を知る貴重な資料も展示


「利尻塩昆布 山椒入り(90g)」(864円)は天然利尻昆布と山椒の実をじっくり炊き上げた看板商品。パッケージにも工夫を凝らし、商品本体を包装する外側のファイルは、開封後小さな書類の持ち運びにも便利なファイルとして使用できます


「卵かけご飯がおいしい詰め合わせ」(864円)は、「つぶ昆」とご飯を合せてから卵を混ぜ入れ、仕上げに「こな昆」をまぶします。専用の醤油も付き、卵かけ5食分が楽しめます


「煮汁ソフトクリーム」(300円)は、ほんのり煮汁の風味が広がる後口のいい味わい。あんこも添えられています


「にゅうめんとおにぎりのセット」(770円)。海老やほうれん草、とろろ昆布をトッピングしたにゅうめんに、ちりめん山椒と鰹でんぶのおにぎり二個がセットになっています。ほかに「季節のにゅうめんとご飯のセット」(1,100円)も用意しています


カフェで提供しているにゅうめんを自宅でも簡単に再現できるセットを販売。「すっきり出汁」と淀屋橋本店限定の「濃厚出汁」(各648円)

 

プレセントキーワード「美鍋」

 

神宗 淀屋橋店
https://kansou.co.jp/
インスタグラム @kansou_osaka_official

所在地 大阪市中央区高麗橋3-4-10 淀屋橋センタービル1階
TEL 0120-39-1600
営業時間 販売9:30~18:00 土曜日9:30~16:00

カフェ10:00~17:00(ラストオーダー16:30)

定休日:販売は日曜、祝日(カフェは土曜、日曜、祝日)

アクセス 大阪メトロ御堂筋線・京阪電鉄「淀屋橋駅」下車、徒歩2~3分

 ※現在、販売のみ営業 平日(月ー金)11:00~17:00
 カフェは休業中(再開は未定)