11月の連休は京都・相国寺で開かれた「洛趣会」へ行ってきました。1928年から毎年11月初旬、京都の有名な神社仏閣を会場に開催される伝統ある老舗の展示会です。「お売りしません、お誉め下さい」をコンセプトに、京都の老舗が一堂に会します。すべてのお店の店主が特別な品揃えで、格好は袴姿でお客様をお迎えするというプレゼンテーションの様子は圧巻で、毎年大勢の参加者が訪れる一大イベントです。
洛趣会当日。招待券を手に今年の会場である相国寺へと急ぎます。ちなみに、招待券の天狗のモチーフは各お店が自慢のとっておきの品々を鼻を高くして披露することに掛けられています。
到着したものの会場までは大行列。洛趣会の方が、テキパキと交通整理してくれていたため、あまりストレスは感じなかったものの、もう少し早くこればよかったと少し後悔です。
会場内も大行列。しかし、歴史や美意識が詰まった魅力的な展示の数々に目を奪われながら進んでいくと周りがあまりに気にならなくなるから不思議です。
入り口で渡されたお茶券を利用すれば、会場途中に準備されているお茶会へも参加できます
お茶席では、とらやの主菓子に、一保堂様の抹茶をいただきました。とっても美味しく、至福のひと時です。
会場を出ますと、最後のお蕎麦席では「本家尾張屋」のふるまい蕎麦もいただけます。
出入り口に掲示されている同人名簿。錚々たる老舗の名前の数々。着物に帯、扇子、和菓子に、京料理などなど、京都の老舗が趣向を凝らした数々の一流の品を一堂に見ることができる洛趣会。会場を散策しているだけでも幸せな気持ちになれる催しで、すっかり優雅な気分に浸った秋の一日でした。
(文・写真/淡交社 安部)
住所 | 京都市上京区今出川通烏丸東入ル相国寺門前町 |
TEL | 075-231-0301 |
拝観 | 特別拝観時のみ参拝可能(一般800円) |
駐車場 | 有 |
アクセス | 市バス59・201・203系統などで「同志社前」下車、北へ徒歩8分。
地下鉄烏丸線「今出川」駅より東北へ徒歩8分。 |