まめまさ
豆はその昔から高貴な供え物であり、節句の供養、式典などに使われてきました。京都を代表する豆菓子製造会社の「豆政」は、明治17年(1884年)創業。豆を使った和菓子を製造し続け、140年間、さまざまな形で京都の食文化を支えてきました。毎年2月の節分行事では、京都の主な神社やお寺で豆政の豆が使われています。えんどうやそら豆、大豆、小豆、黒豆・・・。京都の周辺は古くから、豆の産地でした。そのことに着目し、明治時代に豆の雑穀商を始めたのが「豆政」の始まりです。
明治41年、五色豆を京都駅で販売したところ、またたく間に人気を集め、八ツ橋と並ぶ京名物となりました。以来、一貫して京都という土地のプライドを持って、ものづくりに取り組んでいます。「お客様においしく、喜んでもらえるものをいかに作るか」。そんなものづくりのプライドを携え、京都の名に恥じない、いいものを作るということにこだわりを抱いています。
商品は昔ながらの味わいを守りながら、常に30種類以上の豆菓子を作っています。モットーは「一人でも多くの方に喜んでいただけるように」。本社近くの工場では昔から変わらない方法で、豆菓子が毎日、製造されています。「味の旅」「わさびピーナッツ」「すはまだんご」「京の丸窓」「月しろ」。中でも代表的な一品、夷川五色豆は明治中ごろ、初代・政吉が考案しました。白一色だった砂糖掛け豆に、青、赤、黄、褐色の四色を加えたものです。豆菓子はあくまでカジュアルで、親しみやすいお菓子。まずは肩の凝らない、気軽なお菓子を目指しています。地味で目立たぬイメージですが、食べていただければ必ず、おいしいと思っていただけます。様々な世代の方々に喜んでいただけるお菓子作りを心掛けています。
京都の情緒が漂うパッケージが人気のシリーズ、「京の町かど」
店内ではバラエティーに富んだ豆菓子が並ぶ
水洗い、豆煎り、選別、砂糖がけ、味付け、と豆菓子はいろいろな工程を要します。おいしく作るのに必要なのは、「よい豆」「よい水」「よい材料」「ていねいな作業」、そして「作る喜び」です。職人が手間ひまかけ、手作業で作る。そんな製法にこだわっています。手間ひまかけて手作りしたものを、喜んで食べていただく。それが豆政の「作る喜び」にもつながっています。
吉田神社(京都市)での節分祭の時は、普段は工場で製造を担当している社員も売り場に立って、お客様の声を聞くようにしています。
本店の隣に設けられた工場内では、熟練の職人たちが長年の経験と勘を活かしながら味づくりに励んでいます。
「季節を楽しむという気持ちをもって日常の生活を送るのが京都の特徴。節分をはじめ四季折々の行事など、受け継がれてきた文化を大事にする。一方で、新しいものも生み出していくのも京都です。そんな思いを抱いて日々商品を作り続けています」。そう語る5代目社長、角田潤哉さんは「豆は日本だけでなく、世界で主食とされている食べ物。豆政は世界一おいしく、世界一喜ばれ、そして世界一有名な、豆菓子と団子のお店を目指しています。世界の方々に豆を楽しんでいただけるよう、いい商品を作り続けていきます」と今後を見据えています。
本店では、「出来たて豆菓子」がご賞味できます。その日の「出来たて豆菓子」はInstagram、X(旧Twitter)でご案内しています。
インスタグラム
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出来たて豆菓子
家具屋街の夷川通に趣を添える古い商家の佇まい。中央にえんどう豆をあしらったモダンな看板も目を引きます
すはまだんご
月しろ
京の茶だんご
京のお豆腐ぷりん
プレセントキーワード「月しろ」
(公式HP リニューアルしました)
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所在地 | 京都市中京区夷川通柳馬場西入る六丁目264 |
TEL | 075-211-5211 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
休日 | 日曜 |
アクセス | 京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車、7番出口より徒歩5分 |