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2022年2月28日(月)、京都市上京区に位置する帯地製造業の老舗「渡文」を母体とする公益財団法人 手織技術振興財団「織成舘(おりなすかん)」にて月釜会が行われました。毎月28日に懸釜される「織成月茶会」は流派を問わず行われます。この度は、山梨県甲州市にある乾徳山 恵林寺の古川周賢老師と、席主をご担当される表千家講師 前嶋康太郎様を迎えました。恵林寺は武田信玄の菩提寺であり、武田信玄と千利休は1歳違いと年齢が近く、交流があったようです。春間近の陽気に包まれた絶好の茶会日和でした。
待合の掛物は武田信玄公による恵林寺領寄進状。
武田信玄公が菩提寺恵林寺の快川和尚に宛てたもの。そのほか、信玄公が戦陣にも持ち歩いたブロンズ像が飾られていました。
菓子は甲州百目柿の枯露柿の中に地場産の胡桃と山梨県産のクリームチーズを入れて優しく巻いたものです。甲州百目柿は非常に大きな柿で、この柿でつくる枯露柿は江戸時代、恵林寺の中興の祖ともいえる末宗禅師が徳川家康に献上した記録があります。胡桃も江戸時代に甲斐国で作られた代表的な果物「甲州八珍果」に選ばれています。
今回の床の花は松と梅。
本席の掛物は快川国師賛の渡唐天神図。
半東は恵林寺 古川周賢老師。柔和な表情とお話で茶室も和やかに。
席主は表千家講師 前嶋康太郎様。
話題は絶えず、数々のお道具に終始盛り上がる席中。
ひと際注目を集めた丿貫作の茶杓。とても珍しいとご参加の方も唸る。
常張 横川 大西浄清作の釜と、表千家十四代家元 而妙斎在判の真塗炉縁。
直入作の赤茶碗をはじめ、丿貫作の茶杓、水指は真塗手桶 表千家十三代家元 即中斎在判。黒棗は表千家五代家元 隋流斎・九代家元 了々斎箱書。八代家元 啐啄斎極めと、由緒ある茶道具が披露され、ご参加されたお客様もご満悦。毎月28日開催の「織成月茶会」に是非足をお運び下さい。
公益財団法人 手織技術振興財団 織成舘
https://orinasukan.com/
所在地 | 京都市上京区浄福寺通上立売上る大黒町693 |
TEL | 075-431-0020 |
営業時間 | 10:00~16:00 |
定休日 | 月曜日(祝日は開館) |
入館料 | 大人500円 高校生以下400円 ※団体割引(10名様以上) 大人400円 高校生以下300円 |
市バス「今出川浄福寺」から北へ徒歩7分、または「千本上立売」から東へ徒歩5分
●京都駅から ●地下鉄今出川駅(3番出口)から ●阪急大宮駅から ●JR二条駅から ●京阪出町柳から
駐車場あり。
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織成館のデジタル茶の湯マップの情報はこちらからご覧になれます。