去る10月14日、秋の気配が深まる大徳寺の塔頭・大慈院でひらかれた「坐心会」に参加してきました。
「坐心会」は大徳寺門前にある「もとやま畳店」の代表・本山浩史さんらが主催し、“五感で感じる”をテーマに座禅で心と体をほぐし、謡を聴き、お茶を味わい、お香を聞くという会で、夕刻の大慈院の本堂やお庭を会場にして、普段は立ち入ることもできない非日常の空間で、日本の伝統文化を深く味わうことができます。
暮れなずむ大慈院のお庭で、大徳寺の鐘の音を合図に会が始まります。これだけでも贅沢な時間。
大慈院ご住職・戸田惺山さんから座禅の教えを聴きます。座禅に入る前には、禅宗独特の体のほぐし方も教えていただき、実践します。
炉壇師である青木祐弥さんのお点前。作法の分からない方も気軽にいただけるよう丁寧な説明も添えて、形式張らない席で美味しく抹茶をいただきました。
すっかり日が落ちて和ろうそくで神秘的に照らされる大慈院のお庭を借景に、会の大トリのお能が始まります。座禅とお茶とお香でほぐれた心身に謡が染みわたり、深い幽玄の世界に誘われるようです。能は味方 團氏と樹下千慧氏。
「坐心会」は今後も定期的に開催される予定です。
詳しくは、もとやま畳店にお問合せください。
住所 | 京都府京都市北区紫野門前町45 |
TEL | 075-491-8608 |
営業時間 | 8:30~18:00 / 定休日:日曜・祝日 |
(文・写真/淡交社 古川)