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佐女牛井跡

さめがいあと

堀川通五条を下がると西側に「佐女牛井之跡」の石碑が立っています。バスに乗っていても気をつけていると見ることができます。「佐女牛井」は「醒ヶ井」とも書かれることがあり、わび茶の創始者・珠光が愛用したといわれ、以降武野紹鷗、千利休をはじめ多くの茶人たちが使った名水で、この井筒にまつわる伝説も多くあります。江戸時代には織田有楽が修繕し、木の井桁を石に替えてこの井が守られていることから、名水がいかに重要視されてきたかを知ることができます。近くに藪内家があることから、藪内家はもちろんこの名水を常用していたことと思われ、藪内家八代竹猗(ちくい)紹智は井戸側に祖父の竹陰の撰文を刻した石碑を建て、側に地蔵堂も建てたそうです。

堀川通に立つ石碑

住所 京都市下京区醒ヶ井通六条東急ホテル前
アクセス 市バス9・28・75系統などで「堀川五条」下車、徒歩3分