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建仁寺と茶室「東陽坊」

けんにんじとちゃしつとうようぼう

建仁2年(1202)栄西に帰依していた源頼家が禅師を開山に創建。当初は真言、天台、禅の三宗を兼ねていたが、宋僧蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)が来住してからは禅宗寺院となり、「建仁寺の学問づら」といわれるように五山文学の中心地として知られます。毎年4月20日には、茶祖・栄西の降誕会に茶礼の祖形四頭茶会が行われ、全国から多くの人が訪れています。現在の建物は室町・江戸時代のもので、方丈は安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が安芸国(広島県)安国寺の方丈を移して再建したものと伝えられています。前庭の枯山水「大雄苑」には織田信長の弟・有楽が建てた信長供養の七重石塔があり、また、方丈裏にある茶室「東陽坊」は天正15年(1587)に秀吉が開いた北野大茶会に際し、東陽坊長盛が紙屋川の土手に建てたと伝えられる茶室で、もと北野の高林寺にあったものを大正10年(1921)に現在地へ移したそうです。長盛は東山真如堂の塔頭東陽坊の住職で、利休に茶を学び、数々の名物を所持した人物でした。それらの名物のひとつ、長次郎の七種のうちの黒茶碗「東陽坊」は、利休が東陽坊に贈ったもので、長盛は訪れた客に、この茶碗で茶を薄く大服に点てて飲み回しですすめたというから、薄茶のさきがけ者ともいえます。


茶室「東陽坊」外観

▶ デジタル茶の湯マップのこちらのページでも詳しくご紹介しております。

住所 京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町584
TEL 075-561-6363
拝観 10時~16時30分(閉門は17時)
拝観料:大人600円 中高生300円 小学生200円
駐車場 有 43台(有料 30分250円)
アクセス 京阪「祇園四条駅」より 徒歩7分
京都市バス「東山安井」より 徒歩5分