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醍醐寺

だいごじ

貞観16年(874)、弘法大師空海の法孫、理源大師聖宝(しょうぼう)が布教の霊地を求めてこの地に来たところ、湧き出る泉があり、そこで1人の翁に出会います。その翁が水を口に含むとことのほか美味しかったので「醍醐味なるかな」と言って去っていきました。そこでこの寺を醍醐寺と名付けたそうです。准胝(じゅんてい)、如意輪の両観音がまつられ、延喜7年(907)には醍醐天皇の護願寺となり、薬師堂、開山堂を建立して上醍醐となりました。さらに延長4年(926)に釈迦堂(現在の金堂)が建って下醍醐の基礎ができ、以後山上山下に多くの堂舎僧房が立ち並びました。しかし、応仁の乱で焼亡、慶長年間(1596~1615)に秀吉、秀頼親子により諸堂が再建されました。現在、総門を入るとすぐ左に三宝院、本坊にあたります。秀吉が花見のために寺を整備したり、敷地を広げて自ら池の縄張りをし、庭園を指導、聚楽第より名石「藤戸石」を運んだといいます。東側の小高い丘に建つ茶室「枕流亭」は明和年間(1764~72)以降の建物です。三宝院拝観入口のすぐ東にある唐門は太閤桐と菊花紋があしらわれ、唐門から仁王門にかけての参道が秀吉時代に植えられた桜の馬場であり、染井吉野、山桜、里桜など山内には千本ともいわれる桜が咲き誇ります。

国宝五重塔

住所 京都市伏見区醍醐東大路町22
TEL 075-571-0002
拝観 境内は9時~17時

※季節によって変動あり(入山料一般600円)

駐車場
アクセス 地下鉄東西線「醍醐」駅下車、出口2。

JR「山科」駅から京阪バス22・24系統などで、「

醍醐三宝院前」下車スグ。