快晴に恵まれた去る5月12日、平安神宮神苑にて催されているお茶席「澄心会」に行ってきました。このお茶席は、平安神宮の崇敬付属団体「澄心会」が輪番で奉仕し開催されているお茶会で、当日券を購入すれば誰でも参加することができます。
昭和天皇即位の記念事業として建設された美しく大きい平安神宮の大鳥居
平安京大内裏の朝堂院(ちょうどういん)を模して造られた大極殿。
お茶会に参加するためには、最初に、平安神宮入って左手奥にある神苑入口で拝観料を支払います。平安神宮の神苑といえば桜が有名で、谷崎潤一郎の小説『細雪』が映画化された際には、その桜の美しさが印象的に登場しています。お茶席のある澄心亭は、その桜がある神苑にあります。
どなたでも気楽に訪れることができます。
お茶会への参加は、澄心亭入口でお茶券を購入しますと、半東の人がお茶席まで案内してくれます。案内されるがまま席入りし、釜から聞こえる松風の音をきき、お点前の所作に魅入り、お茶菓子を頂き、お抹茶を飲み、ご亭主のお話に聞きいっていると、あっという間にお茶席は終わっていました。
お席を出て、初夏の気持ちのいい風を感じつつ、平安神宮神苑を散策していると、なんだかタイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。そして、たった800円のお茶券代でこんなにもプレミアムな体験ができることに驚きました。やっぱり月釜っていいですね。
京都の平安神宮へお出かけの際、澄心会の月釜(4・8月除く第2日曜日開催)がかかっているようでしたら、ぜひ、ご参加ください。
(文・写真/淡交社 安部)
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開催場所 |
平安神宮西神苑内の茶室「澄心亭(ちょうしんてい)」 |
主催 |
平安神宮崇敬付属団体「澄心会」 |
茶券代 |
800円 ※別途・神苑拝観料 大人1人600円 |