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ホテル尾花

ほてるおばな

ホスピタリティに富んだホテルに息づく老舗劇場「尾花座」の歴史。
「なら国際映画祭」をはじめ奈良の文化振興の拠点としても活躍。

興福寺猿沢池の南にあり、奈良公園やならまちへにもすぐの好立地で茶人からも愛されるホテル尾花。2016年には全客室をリニュアルし、全室禁煙の清潔感ある空間に明るい照明、文字盤の大きな時計、コンセント増設など、きめ細かな配慮でより快く使いやすい空間に。茶道関係のイベントに利用されるお客さまも多いため、たとう紙の貸し出しをはじめ、和装への臨機応変の対応も心強いと評判です。
さらにこのホテルの存在感を際立たせるのは、前身が明治時代は芝居小屋として、大正9年以降は映画館として、この地で奈良の芸能文化を担ってきた「尾花座(尾花劇場)」であったこと。この縁から、代表取締役社長を務める中野聖子さんは、2010年にスタートした「なら国際映画祭」実行委員会の理事長として映像文化の発信をさまざまな形でサポート。「幼い頃は映写室の隣で寝起きし、映画館を抜けて学校に通うなど、映画は私の日常とともにありました。時を経てこういう形でまた戻ってこれたことが嬉しいです」と感慨を語ります。201912月には、資料提供した映画「カツベン!」(周防正行監督)も公開。かつての「尾花座」への注目も、ますます高まりつつあります。また中野さんは、奈良の夏を彩る大イベント「なら燈花会」の実行委員長を2018年まで務めるなど、奈良の文化事業推進にも積極的。奈良の文化の担い手としての熱い思いが、ホテルのあたたかなもてなしにもつながっています。


奈良出身の映画監督河瀬直美氏が2007年第60回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲ったのが契機となり、中野聖子社長が中心メンバーの一人となって立ち上げた「なら国際映画祭」。奈良を舞台に映画の魅力を伝えるさまざまなプロジェクトを実施してきました。特に2年に1度のイベントは、国内外から熱い注目を浴びています。

2020のなら国際映画際レポートはこちら


なら国際映画祭 http://nara-iff.jp
なら国際映画祭 facebook  https://www.facebook.com/naraiff/


ホテル前には、人間国宝・故桂米朝氏の揮毫による「われらが尾花座 ここにありき」の石碑が。1979年の閉館にあたり、尾花座を惜しむ人々の募金と尽力があり完成しました。


尾花座に伝えられてきた明治44年の芝居小屋時代の顔付けが記された看板。三代目桂米團治の名も。隣には近年、エピソードを知り訪れた五代目桂米團治氏のサインも。


戦後、映画が息を吹き返した頃の尾花座。「愛染かつら」上映時には観客が殺到。(1946


先代社長・中野重宏氏による自伝。中野氏の功績、映画と地元奈良への愛とともに、昭和から平成の奈良の様子や誕生以来の尾花座の歴史もわかる貴重な記録となっています。宇多滋樹氏(文筆業・映画『殯(もがり)の森』主演)による聞き書き。ホテル内ショップにて販売されています。
※周防昌幸監督映画『カツベン!』の資料に採用されたことから、舞台となった架空の映画館・青木館や町並みの造形は尾花座がモデルに。

映画 カツベンへのリンク


地下のレストラン「日本料理おばな」には、尾花座時代から受け継がれた看板や奉納額が随所に飾られています。


四季折々の会席料理で地元の人々からも愛される「日本料理おばな」。大和の朝粥からカレー、パンケーキまで和洋の本格的な味を揃えた朝食ビュッフェも評判です。


明るさと清潔感が心地よく、ゆったりくつろげる客室。


奈良県産の木材を使用した椅子テーブルを配したナチュラルな雰囲気のロビー。ウェルカムドリンクや奈良関連の図書が備います。

 

ホテル尾花(旧:ホテルサンルート奈良)

https://obana.nara.jp/

所在地 奈良市高畑町1110
TEL 0742-22-5151
FAX 0742-27-3759
アクセス 近鉄奈良駅より徒歩約10分
駐車場あり
ここへ行く(Google Mapを開く)