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小丸屋住井

こまるやすみい

京都の文化を彩り続ける老舗の技
うちわ作りを通して 伝統支える

白地に濃い朱色の文字で花街と芸舞妓さんの名前が記されたうちわ。京都の料亭などで飾られているのを目にすることがよくあると思います。その艶やかな「京丸うちわ」を製作しているのが小丸屋住井。創業約400年を数える老舗の技が、京都の文化を彩り続けています。
時は1570年ごろ。元々公家だった住井家は、竹藪が広がっていた公家の別荘地、京都・伏見の深草で、帝から「真竹を使ってうちわづくりを差配せよ」と命を受けました。こうして地元住民が作ったうちわは間もなく、「京うちわ」「深草うちわ」として広く知られるようになりました。寛永元年(1624年)ごろ、住井家もうちわづくりに携わるようになり、この創業の時についた屋号が「小丸屋」です。
うちわ作りは3年~4年の真竹を使い、1本の竹から7本のうちわが作られます。面を支える40本の骨を均等に割り、地紙と骨をはりつける「撫で」、余分な地紙を除く「かまきり」、たがねを使ってうちわの形を作る「うちきり」など何重もの工程を経て1本のうちわができあがります。最後の仕上げ「スジ入れ」は、骨に沿ってへらで筋を入れていく作業。「うちわに息を吹き込む」という意味もあり「念入れ」とも呼ばれます。
京都で作られたうちわは総称して「京うちわ」と呼ばれていました。一方、古来よりひごを並べて挿し絵を施したうちわを「都うちわ」と申しておりました。現在では、都うちわを京うちわと呼ぶようになっております。
小丸屋住井では、京都の「京」小丸屋の「丸」をとり「京丸うちわ」として制作しています。
先に紹介した芸舞妓の名前を入れたものをはじめ、アジサイやもみじなど四季折々の花木を描き絵したものもあります。また、京うちわも制作しており、日本画を描いたもののほか、着物の生地を張り付けたもの、レーザー光を使った切り絵をあしらったものなどもあります。「京丸うちわ」「深草うちわ」「新深草うちわ」は小丸屋住井の登録商標で、京丸うちわは手書き名入れの注文も受け付けています。
うちわのほかにも、京都の春を彩る「五花街」などで使われる舞扇子や舞台の小道具の制作も手掛けるなど、多方面から日本の伝統芸能の一端を支えているのが、小丸屋住井です。


本社工房横に位置する「小丸屋サロン」。1階がショールーム、2階がギャラリースペース。伝統文化の素晴らしさの発信、体験、交流を目指して建てられました。ショールームでは小丸屋住井の商品の数々が展示されています。


京丸うちわ(花うちわシリーズ)と特大型京うちわ


古代型京うちわ


「小丸屋サロン」のショールームに並ぶ小丸屋住井のうちわの数々。季節や歳時記をテーマにしたもののほか、日本の古典を題材にとった作品も並んでいます。(京うちわ 源氏物語シリーズ)


京丸うちわ 都名所図絵シリーズ(1787年の図柄)、元政型深草うちわ(右側2点)

「深草うちわ」の中で、茶道具の棗のような楕円形の形をしたものを「元政型」と呼びます。創業時の当主が、深草に庵を置いていた高僧の元政上人様と詩仲間であったご縁で、楕円形のうちわに詩を入れたものを考案したとされています。小丸屋ギャラリーにはその「深草うちわ」の由来が書かれた書面が飾られています。


小丸屋の京丸うちわには、取っ手の部分に必ず焼き印が2か所あります。創業以来、変わらることなく今に至っています。花街に収める京丸うちわの製造は2月ごろから始まり、6月10日に一斉配布されます。地紙を張るのは気候的に涼しい時のほうが適しているとされますが、雪が降っていたりすると竹の灰汁が出るため、除湿器を置いて水分を飛ばすなど、その都度知恵を絞って一本一本丁寧に製作されています。


子どもの時から家業を手伝い、うちわ作りも学んだ10代目の住井啓子社長。各種デザインもこなします。「職人をはじめ、さまざまな人とかかわって成り立つうちわ作りは、人への思いやりや気遣いが何より大切です」と語ります。「ものづくりは知恵を出し、創意工夫することが必要」と話したうえで「先人から受け継いでいる技術を伝え、伝統を文化として守っていくことの大事さを、ひしひしと感じています」と力を込めます。

小丸屋住井
http://komaruya.kyoto.jp/

所在地 京都市左京区岡崎円勝寺町91-54
TEL
FAX
075-771-2229
075-761-1101
営業時間 10:00~18:00
日曜・祝日休

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