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加藤利昇

かとうりしょう

茶碗 乾山写「水鳥」

茶陶ひとすじ半世紀。真摯な創作姿勢で、
全国の茶人に愛好される名品を数多く生み出しています。

2019年に作陶生活50周年を迎えた加藤利昇氏。清水焼団地の利昇窯三代目に生まれ、永樂家十六代・即全氏に師事。千家十職直伝の技を礎に、仁清や乾山の写し、交趾や染付など、京焼の技法を網羅し、両千家の書付けも数多い、まさに現代の名工に。その作風は華やぎのなかにも品があり、京焼の写しだけでなく、常に進取の精神で工夫を重ねたオリジナルの意匠も高い評価を受けています。

利昇窯では、ろくろでの成型から染付、焼成まで何十にもわたる全工程を一貫して自ら手がけることで、納得のいく作品をつくり上げるスタイル。構想から完成まで、長い時間がかかります。より美しく茶席に映える表現を追求し続けるストイックな姿勢は、年を重ねても変わることがありません。現在は父親の背中を見て育ったふたりの息子さんも力をつけ、さらなる活気が生まれています。


水差し 浅黄交趾「宝船」

 

加藤利昇

住所 京都市山科区清水焼団地町

*作品は基本的に展示会、百貨店、茶道具展等にて販売。現在、工房の見学は受け付けていません。

加藤利昇プロフィール かとう・りしょう
昭和21年京都に生まれる。同44年に永樂家十六代・即全氏に師事。その後独立し、同54年に三代・利昇を襲名。同60年京都伝統美術功労賞受賞。仁清や乾山の写しのほか、交趾や染付など、京焼の技法を凝らした多彩な作品を手がける。