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加茂定

かもさだ

古都京都に育まれた最高峰の職人技を集約。
「京仏壇」は、時代を超えて受け継ぐにふさわしい芸術品です。

仏教文化の中心地であり、仏壇・仏具文化の発祥の地である京都で、170余年の歴史を受け継ぐ仏壇製造販売の老舗、加茂定。「京仏壇」は、単に京都でつくられる仏壇という意味ではなく、仏具組合の審査を通り経済産業大臣指定の認定書が添付された仏壇にのみ許される名称です。各宗派の本山が集結する京都では、それぞれの様式にかないかつ高い美意識を満足させる製造技術が欠かせません。このため、制作は完全な分業制が敷かれてきました。寺社の仕事はもちろん、茶の湯や公家文化といった最高峰の審美眼に磨かれ鍛えられてきた木工、彫刻、漆工、錺金具の各分野で活躍する京の名工たちの手によってつくられるパーツ。これを巧みに組み合わせて仏壇として仕上げるのが、加茂定の代々の当主の役割です。さながらオーケストラの指揮者のように、あらゆる技術に精通し見極める知識と経験、感性をもって完成される京仏壇は、まさに総合芸術と呼ぶにふさわしい匠の技の集約。現在、5代目を担う加茂定治さんは講演や大学の講義でもご活躍され、6代目として家業に入られた裕人さんとともにこの伝統を守り継がれています。

店内では各宗派の約束事を守りつつ現代の趣向を加えたものも含め、多彩な既製の仏壇を拝見できるほか、オーダーのご相談にも対応しています。つぶさに拝見するほどに感嘆の息がもれるような品格ある意匠、細部に至るまで貫かれた本物のこだわりは、文化財にもひけをとらないといっても過言でないほどです。ご先祖様への感謝、真摯な信仰のかたちとして、また子孫代々にまで届く贈り物として、心を豊かに満たしてくれることでしょう。


五条通りから北に1本目、東西を貫く万寿寺通りに面する店舗。間口が広く堂々たる構えをみせる京町家に、欅の一枚板看板が老舗の重厚感を伝えます。歴史を伝える風格は訪れる人を圧倒するほどで、テレビドラマのロケ地にも使われました。


先々代より3代にわたって手をかけ、至高の技を尽くしてつくりあげられた最高級の仏壇は、折上げ天井から欄間に至るまで、本山のしつらえが忠実に再現された、まさに至宝。素材は床柱にも重宝される「尾州ひのき」。いっさい釘を使わない「ほぞ組」で組み立て、漆塗、純金箔押、蒔絵、そして飾り金具と、すべての工程に京の繊細で雅やかな職人技が注がれています。何十年も時をかけてつくられたものだけに、現代では再現できない貴重な技術、素材も。

加茂定の最高級仏壇↓
https://www.kamosada.jp/contents/kamosada-finest-buddhist-altar/finest-buddhist-altar/


現代の住宅事情を考慮してつくられた、コンパクトな仏壇「本紫檀厨子」。和箪笥の上におさまり、椅子に座っておつとめするのにちょうどよい高さとなります。シンプルな造形美に秘められた品格は、まさに茶人好みといえるかもしれません。

 


伝統美と現代感覚を融合した蒔絵仏壇「京モダン」シリーズ。艶やかな漆に配された蒔絵は、優雅にして華美すぎず、茶道具や留袖の裾模様にも通じる美意識を感じます。


三方開きの豪華さに、職人技を尽くして仕上げた蒔絵仏壇ならではの気品が漂います。


装飾は控えめながら、厳選した素材にすみずみみまでこだわった丁寧な仕事が、高級感を醸し出します。

加茂定の仏壇↓
https://www.kamosada.jp/contents/kamosada-buddhist-altar/


京仏壇の肝ともいえる錺金具。現代では型に流し込んでつくられる電気鋳造のものがほとんどですが、こちらで使われるのは祇園祭の鉾と同様に、昔ながらの「地彫り」という手法で熟練した職人が一点一点手づくりしたものです。今となっては貴重な技となっています。

 

加茂定

https://www.kamosada.jp

住所 京都市下京区万寿寺通高倉西入万寿寺中之町85
TEL 0120-088-375 075-351-0128
FAX 075-343-0062
営業時間 9:00〜18:00 年中無休
アクセス 地下鉄烏丸線五条駅 北出口1番出口より徒歩約10分
駐車場あり