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善田昌運堂 京都本店「偲ぶ釜」

ぜんたしょううんどう きょうとほんてん しのぶがま

新春の懸釜で先代主人を偲ぶ

ゆかりの茶道具で心尽くしの一会

初春の爽やかな陽光に包まれた1月13、14日、「偲ぶ釜」が京都市の善田昌運堂で開かれました。昨年(令和5年)1月に逝去した先代主人である善田征男氏を偲ぶ今回の懸釜では、2日間にわたり150名の方々が故人ゆかりの茶道具での心尽くしの一会を楽しみました。
征男氏は、3代目の主人として善田昌運堂を切り盛りするかたわら、㈱京都美術倶楽部の10代目社長としても美術業界の発展に尽力しました。今回の茶会には、一碗を通して故人を偲ぶひとときが流れました。

 


この度の茶会での取りあわせは、故人がとくに桜を好んだということがあり、随所に桜の茶道具が用いられています。本社1階にある受付横には、その桜の木が入れられ、参加者を迎えました。床には、故人が生前に茶道裏千家鵬雲斎千玄室大宗匠から頂いた「年々善日々好」が掛けられていました。

 


手入れの行き届いた路地には、1月の澄み切った空気が漂います。

 


待合。床は「春屋 松花堂 布袋画賛 遠州箱 遠州蔵帳 藤田家伝来」。賛は春屋宗園、画は松花堂昭乗によるものです。その床脇に置かれている香炉は「廻香炉 葵紋 一双入 前田家伝来」で、故人の出身地である石川県金沢市にゆかりのものです。

 


三帖台目に中板がある本席では、床「高野切 古今集 春下 鴻池家伝来」で春の花の歌が詠まれています。花入「古銅桃尻 鴻池道億箱 唐物四方盆添 鴻池家伝来」には、黒文字と白玉椿が入れられていました。

 


水指「南蛮縄簾 不昧箱 雲州蔵帳」 茶入「瀬戸 新兵衛 銘老茄子 遠州箱 三井家・鴻池家伝来 袋白地古金襴」 茶杓「利休作 宗旦筒 仙叟替筒 仙叟箱 今日庵伝来」

 


濃茶 茶碗「長次郎 黒 銘枯樽 利休所持 仙叟・不見斎箱 東本願寺伝来」

 


続薄 茶碗「御本 銘奈古曽 高橋蓬庵伝来」 薄器「菊桐蒔絵棗 不昧箱 松浦家伝来」

 


釜「利休好 百会霰 少庵・江岑・如心斎箱 与次郎造」は、代表を務めていた京都美術俱楽部の100周年記念茶会で故人が使用したものです。炉縁「木地丸太縁 比老斎箱 雁半伝来」を、その形状が中の釜が良くうつるので好んでいたというお話に、茶道具商の気質がうかがえます。
莨盆「宗和好 桑手付」 火入「唐津扇面」莨入「金馬辻堂 疎庵箱」

 


故人ゆかりの茶道具は逸品、銘品がそろい、来客の目を楽しませました。

 


広間では辻留の点心が振る舞われました。床の掛物は「一惠 白川尚歯会之図 雪佳箱」。

 


本社三階には祭壇と今回の箱書や炭道具とともに、故人が好んで蒐集した秋野不矩氏の日本画が掛けられていて、訪れる方の目をなごませていました。

 

善田昌運堂インスタグラム https://www.instagram.com/zenta_showundo/

善田昌運堂 京都本店
http://www.zenta.co.jp

所在地 京都市中京区姉小路通烏丸東入
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善田昌運堂 東京店
http://www.zenta.co.jp/tokyo

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